美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

小池 真理子


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年末に読了。というより、3時間あれば読める。
最初のストーリーは「おお、なんか吸い込まれる」と読み始めたものの、途中でストーリー展開にダレが来る。
途中から心理的描写は雑になり、とりあえず主人公にトランスして書き出しているため、客観的な記述がなく、ちょっと物足りない感じ。
結末が微妙。お涙頂戴を期待していたわけではないし、ラブロマンスをキタイしていたわけでもないが、準主人公というよりライターの役をやっている人の肩書きがちょっと煩い。小説の役にも立たないし、彼の存在はほかで代用できる。残念ながら。
主人公の気持ちがおかしくなるあたりから、文体が乱れるのが残念。ストーリー的には好きではないが、構図はおもしろいと思う。

ちなみに、台湾で宿泊したホテルの聖書の横においてきた。
読了 2004年12月30日@台湾