美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

82年生まれ、キム・ジヨン

 

某所で話題になっていたので購入。
本自体は2時間もあれば読めるが、内容は深い。考えだしたら止まらなくなる。

ストーリーについて考えさせられる、というわけではなく、性別に対する意識について私自身が昔っぽいところがあることを意識させられた。

自分の古い考えを是として次の世代に送っている気もする。だいぶ先進的だと自分では思っているが、根っこの部分では古い化石のような考え方が、「伝統として」「あたりまえ」として、存在している。

つまり、もしかしたら私のしていることは、後輩を苦しめているのか?
働くとは、女性とは、性差とは、子を持つこととは。

これは、韓国の話だが、日本でも根強くこの考えは残っている。
結婚したらほとんどが男性の姓を名乗る。
女性の社会進出が進んでいると言われても、賃金は高くない。(とはいえ、都会はどんどん高くなっている気がするし、同一職種で性別による賃金差別はないと信じたい)

「今動き出せば、10年後には変わる。」

「私ががんばったことが後輩のためにならない」

 

女とは何か。人とは何か。いろいろと考えだすと止まらなくなる本。 

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)