小説家を見つけたら
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心温まる物語。
ショーン・コネリーのかっこいいのはもちろん、少年のぶっきらぼうで、それでも、ものすごく勉強が好きで、というのがものすごく素敵だった。
アメリカの映画には珍しい。ハードでもなく、恋愛でもなく、ショーン・コネリーがヒーローといえば、ヒーローだけど、ヒーローにしては「すごいかっこいい」訳ではない。
それでも、少年に文章の書き方を体で教え、「まずは感じたままに書け」というのは参考になる。「推敲はその後でいいんだ」
この映画のなかで 唯一解りやすい嫌なやつの教師も、小心者なだけで、嫌なやつじゃない。「おれに授業中に恥をかかせるな」典型的小心者。
最後の画面でショーンコネリーが出てきて、少年の鼻は明かされるのだが、そこでも少年は態度を変えない。よし。と、外に出て行くだけなのだ。
そして、クライマックス。
少年は表情を変えずに、驚きもせず、すべてのものを受け取る。
これって、文化だな、というか、文化継承って特別な驚きじゃなくて、先輩の下を思いやる心なんだなと思ったりして。無理しない文化だけが継承されていく。