美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

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アラン・パーカー ケビン・スペイシー ケイト・ウィンスレット

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賛否両論が有りますが、私はこの俳優人の演技力、というか、ケビン・スペイシーの演技力に惚れ惚れする。なんていうんだろう。程よく気持ち悪い人になれる、って俳優にはなかなか出来ないと思うのですよ。例えば、ジョニー・デップがやったら、それは「個性」になってしまう。平凡な、優秀な人は出来なくなってしまう。それは誰でもそう。大好きなイアン・マクレガーですら、彼のめろめろ流し目で、彼の個性になってしまう。
ケビン・スペイシーのすごいところは、普通の、エリートサラリーマンだの学者だのをきちんと演じられるところなんだと思う。そういえばペイフォワードもそうだった。常に冷静で、エリートで、心のうちに問題を抱えている人を演じさせたらケビン・スペイシーの右に出る人はいないだろう。

さて、この物語。

最初の30分で解けたという意見もありましたが、私にはそんなことは出来なかった。
死刑制度について考えさせられることも特になし。それはなんだか揚げ足取りな気がします。
死刑制度の不備に付いて考えることもなし。
彼のようなエリートが問題視して、それが死刑制度になっているのはアメリカの司法制度に対する不信はあるけど、はっきしいって、これは「まさか!」の粋だろう。それは臍が茶を沸かす。万が一、これがありうるのであれば、それはアメリカの司法制度が異常であり、あまり触れるべきところではない。

最後のオフレコ、これはずしーんときた。これはすごかった。すごい。ケビン・スペイシー