美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

人間はどこまで動物か

人間はどこまで動物か
人間はどこまで動物か日高 敏隆

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日高先生がこんなにやさしい文章を書く人だとは思ってもなかった。
お人柄がにじみ出るような文体に、のほほんとしてしまった。

引用
それは僕がまだ小学生のはじめのころ、同じように学校を休んで寝ていた時に聞くというのでもなく耳に入ってきた街の音のことであった。
その日はどんよりと曇った冬の日であったと思う。曇った日には音が雲に反響するので外からいろいろな音が聞こえてくる。
引用終了

私はこの文にノックアウトされてしまった。なんて素敵な人なんだろう。町が、これ以上わくわくな感じってないんじゃないかな?

疲れた時に、俗世と離れたいときに最適かも。
「セミの夫たちは幸せである。なぜなら彼らの妻たちはしゃべらないからだ」アリストテレス

ファーブル昆虫記を読みたくなる。