天璋院篤姫
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読み方が足りなかったのか、それとも男性視点で幕末を見ているのに慣れてしまったのか、トテモ物足りない。
確かに当時の女性としての篤姫は度胸も責任感もあるという点ではすぐれた女性であると思う。
しかし、斉彬の意図が慶喜を通じての大政奉還だったとしたら、戊辰戦争はもう少し違った形かも知れず、篤姫が「2言がありそう」などというのはもっての他。
多少賢いお姉さんがやたらと責任感を出して、何をするにも自分を中心にことを進めていく傾向がある(はずされるとそれだけでむくれる)イメージを持ってしまった。
宮のほうはまだ自分だけしか見ていないのでそれはそれでかわいらしい。
一方で篤姫は自分が、自分がと自分の責任に酔っているようだ。
さらに、篤姫が大奥で信頼を勝ち取った部分や勝海舟とであった肝の部分とかがすっぽり抜けていて、読みながら、私は寝て読み飛ばしてしまったのか?という気にさせられる。
大変だと思うが、6冊くらいの本で読みたいものだ。
司馬先生を読みなれていると本書はちょっと論理の飛躍やら、筆者の篤姫万歳的なところを感じる。
ということで、☆三つ。
やりたいことがあるのに、寝てばかり。どうしようね