美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

月と六ペンス

月と6ペンス 1 (1)
W.S.モーム 中野 好夫

金星堂 1956-04
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突然読みたくなった。なんでだろう?酔っ払っていたからか。


洋物はあまり好きではない。
カタカナが多いから。訳もイマイチなのが多いし。
そんななかで、月と六ペンスは「天才と狂人の紙一重」の人を主人公の目線で語っており、「と、キャプテンは話していたが本当のところはわからない」など、非常に文章も綺麗で、さらに、視点がよい。

「天才」とたった一人の人が褒め称えるストリックランド、なぜか女性に愛されるが「それは女が馬鹿なせいに違いない」と思いながら、多分何かをひきつける魅力がある、でも、それが何かわからない

どこが天才なのか
どこが魅力的なのか

その迷いの中で物語が進んでいく。

なぜこの生活を捨てるのか?
何を求めているのか?
地位でも、名声でもないとなると?

卑屈でなく、尊大で、貧乏だけど・・・

ストリックランドの狂気と天才、
その形に近づく文学的に良いホンだった。久しぶりに。
#読む本のジャンルがめちゃくちゃだ・・・。