月と六ペンス
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突然読みたくなった。なんでだろう?酔っ払っていたからか。
洋物はあまり好きではない。
カタカナが多いから。訳もイマイチなのが多いし。
そんななかで、月と六ペンスは「天才と狂人の紙一重」の人を主人公の目線で語っており、「と、キャプテンは話していたが本当のところはわからない」など、非常に文章も綺麗で、さらに、視点がよい。
「天才」とたった一人の人が褒め称えるストリックランド、なぜか女性に愛されるが「それは女が馬鹿なせいに違いない」と思いながら、多分何かをひきつける魅力がある、でも、それが何かわからない
どこが天才なのか
どこが魅力的なのか
その迷いの中で物語が進んでいく。
なぜこの生活を捨てるのか?
何を求めているのか?
地位でも、名声でもないとなると?
卑屈でなく、尊大で、貧乏だけど・・・
ストリックランドの狂気と天才、
その形に近づく文学的に良いホンだった。久しぶりに。
#読む本のジャンルがめちゃくちゃだ・・・。