美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

発想法

発想法―創造性開発のために発想法―創造性開発のために
川喜田 二郎

中央公論社 1967-06
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古いように感じられるが根本を学ぶには非常に秀作な本である。
常日頃KJ法と言う言葉を耳にするが体系的に学んだことがないので一読。
カオスの状態から仮説を生み出し、それを検証・実証していくという件については普段意識せずにやっている事をもっと体系立てて人に伝えることを前提に実証していくということが良くわかった。

日本で、というか日本でしか議論をしたことがないが、ブレーンストーミングをやると「リーダー格」の人がどうしても意見を引っ張り、それに反論すると周りのオンナノコから反発を食らうという悲しいブレーンストーミングもどきをなんどかやった。
結局私は最終的には余りかかわらず、まったく儲からない商品を1本彼女たちは出しただけだった。
それでも彼女たちにとってそれは「だした」ことになるのであるからいいのだろう。

あのとき、もっと事象から、きちんとカオスを認識すべきであった。
「私たちとはこうあるべきである」という前提が強すぎたので、主観でしかブレーンストーミングができていないし、KJ法をきちんと皆が共有しておけばもっと良かったのだろうと思う。

調査をするときもそうである。
実体のない仮説ありきで調査を行うから仮説を検証する以上の発展性はない。
しかし、カオスの中から仮説を編み出せばもっと発展があるのであろう。
データだけしか見ないビジネスは危うい。
そこがもしかして今のビジネスドメインに足りていないかもしれない。