十一番目の志士

十一番目の志士 (上)
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十一番目の志士 (下)
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司馬先生の創作ってあまり好きじゃなかったけど、これは別。
幻想と現実がまじりあう所に、本当に実在したのではないかと思わせてしまうほど素晴らしいものだった。
宮本武蔵の技を継ぐ、直感で考えるタイプの殺し屋。
花神の大村益次郎はじめ、高杉晋作、伊藤、小村、諸々。（おお、長州人ばかりじゃ）先生があの時代にいらしたら、こうやって色々な人を見ながら、なんだか殺し屋の身のを借りて観察してたんじゃないかと思うような、珍しい創作作品。

時代の持つ様々な問題（それは現代に通じるものもあり）、女性を通して、志士の目を通して、時代を斬る事に長けてるなと、改めて司馬先生を尊敬した本でした。