美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

自分をプレゼンする。

 とある方に働き口を紹介してほしい人がいると言われ、
私は、その人に会うことにした。

私が採用するかどうかは解らないが、
人にお薦めするのにも 会わなくちゃいけないと
思ったからである。

まず、何ができるか聞いてみたら
語学だという。
それも英語。
普通すぎる。

完璧にペラペラかと問えば
そうでもないという。

あなた以外にできないことは何かと問えば
特にありませんという。

あなたの強みは何かと言えば
英語ですかね、という。

いまどき、英語を話せる人くらいワンサカいる。

彼の良いところを引き出そうと
色々話を聞いたが
何を仕事してきたんだろうと
時折思ってしまうような
「自分はここにあり!」が伝わらない。

彼の条件はいろいろ厳しいものだったので
だからこそ、
彼は自分をプレゼンテーションする必要がある。

たとえば、誰かに紹介するとき、
彼はこういう人ですよ、と
一言で言えなければいけない。

そのために、自分はこういう人ですよと、
私に伝えなくてはいけない。 初対面なんだし。

「私はこういう人です。なぜならば。」

彼から引き出された答えは
お面をかぶったらだれか解らないような
誰とも差別化できない言葉ばかりだった。

それでも無理やり、彼からヒアリングを行い、
彼は未来がある人だよと
彼と付き合ったら、彼と関わったら
将来おもろいことになるかもだから
悪い条件ですが、入れてくださいなと
大きな声で言えるような
彼のキャッチフレーズを作った。

そして、彼に伝えた。

でも、きっと彼には響いてないだろう。
自分が採用されないのは
自分のいくつかの条件が関係していると
きっと彼は思うだろう。
自分が悪条件だから、雇ってくれないと。

私はそうは思わない。

ただ、彼は、自分をアピールしてないだけなのだ。プレゼンしていないだけなのだ。
自分の良さを見つめただけで解ってもらえるはずと思っているのかもしれない。

私は紹介者に、申し訳ないが、
私の知人の会社には過ぎた人だと連絡した。 

そんなことは思ってもないのに。

彼は、とにかく、自分をプレゼンしなくちゃいけない。
これから、プレゼン下手は致命的だ。 

まず、自分の強み・弱みを確認し、
そのあとに、自分と他人と差別化できるポイントを認識し、
その強みをとがらせる。
そして、一言で伝える。

うん、企業も一緒だ。 

私も、やろう。