美貌録

とにかく、思うことを何も気にせず、淡々と、書いてみる。

自分の社会はとても小さい。

マッチョな人の周りには、マッチョが集まるから、世界はマッチョでできていると思う。

デキルヒトの仲間はデキルヒトが多いからデキルヒト以外のイメージがわかない。

 

デキナイヒトの周りにはデキナイヒトが多いから、デキルセカイは解らないし、みんなそういうもんだと思う。

 

向上心がないなんて信じられないとマッチョが言う。

成長するのが楽しいからって働くとかって女捨ててる!と、女子大生が言う。

信じられないとマッチョが怒る。それは働く楽しみを知らないゆとりだからだ!とマッチョが言う。

20代で子ども産まないと、と女子大生が言う。「センギョウシュフになりたいんです、ワタシ。」

一生懸命働くなんてばかみたいと思っていたけど、子どもができてシングルになって働かざるを得ないんです、と彼女が言う。「私の周りにも多いです。私のころはそんなにがつがつ働かなくてもよかったから」と私と同い年の子が言う。

 

つまり、自分の周りにいる人は、社会じゃない。それは、あなたの社会であって、一般的な社会ではない。あなたにとって居心地がいい世界なんだと思う。

 

マッチョが言う。

「私はさ、もっと良くするために努力していくってかっこいいと思うんだよね」

しかし、世の中そんなにマッチョじゃないんだよ。ってことをマッチョに伝えたい。

そして、マッチョにはマッチョ以外の世界を知ってほしいし

自分を含めて多くの人に、自分の知らない世界がたくさんあって

一生お友達になることはないけれども

世界が存在していることは認識しておいてほしいと思うのである。

 

解んないことばかりだから、わかったふりをしちゃいけない。

自分の社会は、自分の居心地のいい場所は、とてもとても小さい。

だからこそ、大切にしたいし、飽きたらほかの場所を探せばいいし

自分と仲良くならないあの人にも居心地のいい場所があるということを

知ってほしいのです。解ってほしいとは言わないので。